原子爆弾と原子力発電の主流となる長崎原爆のプルトニウム核分裂
長崎原爆が投下されて1945年8月9日午前11時2分にプルトニウム型の原子爆弾が炸裂した直後の連続写真である。核分裂は、プルトニウム(Pu)の原子核が崩壊した不安定核が分裂してより軽い元素を発生する過程である。原子爆弾の周囲の爆薬が破裂して、プルトニウムが一気に圧縮されて、一挙に放出された中性子線を吸収してが一挙に核分裂の連鎖反応が起こる。その核分裂の威力は、TNT爆弾として22000トンに相当した。大気圏内で核分裂を繰り返し、発生した殺傷能力は、熱線が35%、爆風が50%、15%が放射能であると推定された。核分裂は一部であり、残存して放射能を発生するプルトニウム5トンは長崎市内に散布された。早い爆発と遅い爆発の到達点を一致させ、中心部を強力に圧縮する爆発波を生起する32面体の球状のファット・マン型がマンハッタン計画で難産された。世界の原子力発電は,核分裂を起こし生成が最も確実なプルトニウムを利用したプルサーマルを着実に推進している。